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ライバーの確定申告完全ガイド|必要条件・経費・節税対策まで税理士が徹底解説

投稿日:2025年10月6日

ライバー(ライブ配信者)として活動していると、投げ銭・ギフト・広告収入・企業案件など、さまざまな形で収入が発生します。そのときに必ず押さえておきたいのが「確定申告」です。

いくらから申告が必要なのか」「どのようなものが経費になるのか」「節税の方法はあるのか
このような疑問をお持ちのライバーの方も多いと思います。

本記事では、税理士がライバー向けに確定申告の基本から必要書類、節税方法までをわかりやすく解説します。最後までお読みいただければ、申告の流れをご理解いただき、安心して準備を進められるはずです。

【税理士が解説】ライバーはいくらから確定申告が必要?住民税の注意点も

所得(売上−経費)が48万円を超える場合は、所得税の確定申告が必要です。
副業で給与所得があるライバーの方は、「給与以外の所得が20万円を超える」と確定申告の義務があります。
たとえ所得税の申告義務がなくても、多くの自治体では住民税の申告義務が残りますので、市区町村への申告が必要です。

【税理士が教える】ライバーの収入で申告対象になる「売上」とは?

  • 投げ銭・ギフト・広告収入
  • 企業案件やタイアップ報酬
  • ファンクラブやオンラインサロンの課金収入
  • デジタルコンテンツやグッズの販売

【節税ポイント】ライバーが経費にできるもの一覧を税理士が解説

配信用機材マイク・カメラ・PC・照明・スマートフォンなど
ソフトやサブスクリプション動画編集ソフト、BGM利用料など
通信費・光熱費事業に使用した割合を按分
衣装・メイク用品配信用に購入したもの
撮影場所やスタジオの利用料-
交通費・宿泊費イベント参加や撮影に関連するもの
消耗品小物、配信で使う道具など
外注費動画編集やサムネイル作成など
広告宣伝費SNS広告やプレゼント企画費用など

ポイント:プライベートと事業の区分が大切です。10万円以上の機材は原則として減価償却の対象となり、青色申告をしている場合は30万円未満の資産を一括で経費にできる特例があります。

【税理士監修】ライバーの節税に効く所得控除とは?

  • 基礎控除(48万円)
  • 社会保険料控除(国民年金や国民健康保険など)
  • 生命保険料控除・医療費控除
  • ふるさと納税(自己負担2,000円で返礼品を受け取りつつ税額控除を受けられます)

ワンストップ特例を利用していても、確定申告を行う場合は寄附金受領証明書を添付して申告する必要があります。

【初心者向け】税理士が教える確定申告の提出方法(紙 vs e-Tax)

紙:税務署に持参または郵送して提出します。手間と時間がかかります。
e-Tax:オンライン提出が可能です。還付が早く、24時間対応している点がメリットです。

【保存版】ライバーの確定申告に必要な書類を税理士が一覧解説

  • 源泉徴収票・支払調書
  • 売上明細(振込履歴やスクリーンショットなど)
  • 領収書・レシート・クレジットカード明細
  • 各種控除証明書(社会保険料、生命保険料など)
  • 医療費控除の明細書
  • ふるさと納税の寄附金受領証明書
  • マイナンバーカードなどの本人確認書類

【税理士が解説】ライバーの納税方法まとめ|振込・カード・コンビニ対応

口座振替事前に口座振替依頼書の提出・登録が必要
銀行振込金融機関などの窓口で支払います
Pay-easy基本的に24時間利用できる。自宅で納税可能
ダイレクト納税事前にダイレクト納付利用届出書に提出・登録が必要。e-Taxで申告後、そのまま即時に納付または任意の日に納付を指定できる
クレジットカード納付支払いを遅らせることが可能。ポイント還元より決済手数料の方が高くなることがあるので、シミュレーションが必要
コンビニ納付30万円以下など金額の上限があります

【還付対策】ライバーの報酬に源泉徴収があるとどうなる?税理士が解説

報酬から10.21%が天引きされているケースが多いです。
確定申告を行うことで、実際の税額がそれより少ない場合には還付を受けられます。

【税理士が解説】ライバーにも関係する消費税の申告とは?

原則2年前の課税売上高が1,000万円を超えている場合。
インボイス登録をしている場合は、売上規模に関わらず消費税の申告が必要です。

【対象外?】ライバーで確定申告が不要な条件とは?税理士が解説

所得が48万円以下の場合(基礎控除の範囲内)です。
給与所得者で副業の所得が20万円以下の場合です。

所得金額よりも控除額の方が多い場合(例:収入は少ないが社会保険料や生命保険料控除などを差し引くとゼロになる場合)も、所得税が発生しないため確定申告は不要です。

赤字(経費の方が収入を上回る場合)の場合も、必ずしも申告義務があるわけではありません。ただし、青色申告をしている場合は赤字を翌年以降に繰り越して節税に活用できるため、あえて申告するメリットが大きいといえます。

【ペナルティ事例あり】ライバーが確定申告しないとどうなる?税理士が解説

無申告加算税・延滞税が課されます。
悪質と判断された場合は重加算税の対象となります。
さらに、意図的に収入を隠すなどの脱税行為と認められると、刑事罰が科される可能性もあります。

将来的に融資や住宅ローン審査に影響する可能性があります。

【副業ライバー必見】学校や会社に確定申告がバレる?税理士が解説

学生の場合:所得によって親の扶養控除が外れるため、親の税額に影響が出ます。
会社員の場合:住民税の「特別徴収」(給与天引き)の場合、副業収入が会社に伝わる可能性があります。「普通徴収」を選択することで回避できる場合もあります。

【税理士が厳選】ライバーの節税対策まとめ

経費を正しく漏れなく計上する
青色申告で65万円控除を受ける
小規模企業共済やiDeCoを活用する
家族への給与(専従者給与)を支給する(事前の届出が必要)
ふるさと納税を活用する(自己負担2,000円で返礼品を受け取りつつ、税金を減らせます)

【期限に注意】ライバーの確定申告提出時期を税理士が解説

毎年、翌年の2月16日から3月15日までが原則的な提出期間です。
期限が土日や祝日にあたる場合は、翌平日が締切日となります。
還付申告については、翌年の1月1日から5年間提出が可能です。
期限を過ぎてしまうと、無申告加算税や延滞税が発生するリスクがあります。

早めに準備して、できれば期限開始直後に提出すると安心です。
e-Taxを利用すれば夜間や休日でも提出でき、還付金の振込も早くなります。

【まとめ】ライバーの確定申告は「早めの準備×税理士の相談」で安心

ライバーは収入の種類が多く、経費の判断やインボイス・消費税の取り扱いなども複雑です。
正しく確定申告を行うことで税金を抑えたり、還付を受けられる可能性があります。

👉 ご不安がある場合は、税理士に相談して早めに準備することをおすすめします。

KYO総合会計事務所では、ライバーやインフルエンサーの方の確定申告・節税対策・資金繰りサポートを行っています。
初回のご相談は無料で承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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