投稿日:2025年6月11日
― 必要書類・スムーズに移行するコツを徹底解説 ―
なぜ税理士を切り替えるときにトラブルが起きやすいのか
- 書類の所在を前事務所が一括管理しているケースが多い
- 依頼側(顧客)が “どの書類が必要か” を把握していない
前税理士にも「作業負荷」や「顧客情報の守秘」などの事情があり、即時対応が難しいことも
切り替え時に必ず揃えておきたい書類リスト
区分 | 具体的な書類 |
---|---|
決算関係 | 決算書一式(貸借対照表・損益計算書ほか) |
会計データ | 総勘定元帳、仕訳日記帳、固定資産台帳 |
税務申告 | 法人税・地方税・消費税の申告書控え |
届出書類 | 青色申告承認申請書、納期特例など各種届出控え |
その他 | 銀行借入契約書、リース契約書 等 |
書類をもらえない・抜け漏れが発生しやすい理由
- 時期的な繁忙(確定申告や決算期と重なる)
- データ形式の不一致(会計ソフトの互換性)
守秘義務の観点で、委任状や同意書がないと開示できない書類がある
トラブルを防ぐ 3 つの具体策
決算が終わるタイミングで毎年データを受領
「勉強のために見たい」という理由で構わないので、恒例化する
移行チェックリストを作成し、前税理士と共有
必要書類を一覧化→双方で抜けを確認
PDF や CSV データで受け取る運用に切り替える
ペーパーレス化により「原本が行方不明」のリスクを最小化
よくある Q&A
Q:決算期間中に税理士を替えても大丈夫?
可能。ただし作業範囲や責任分担を明確にした “引継ぎ合意書” を交わすことが望ましい。
Q:前の税理士が書類を渡してくれない場合は?
まずは書面で正式に依頼。それでも難しい場合は、税理士会の「税理士業務対策部門」に相談する方法もある。
Q:会計ソフトが異なる場合のデータ受渡しは?
CSV 出力 or 仕訳のPDF控えでも可。新税理士側で変換できるケースが多いので早めに相談。
まとめ
税理士の切り替えは、決算書・総勘定元帳・申告書控え・各種届出書など多くの書類が必要になります。
- 決算終了ごとに書類を受領しておく
- 移行チェックリストを共有する
- 電子データでの保管を徹底する
この 3 つを徹底するだけで、移行時のストレスやリスクを大幅に軽減できます。
「書類は社外のバックアップだ」と考え、日頃から受領・保管しておくことがベストです。
切り替えをご検討中の方や「何が必要なのか分からない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。万全のサポート体制で、スムーズな移行をお手伝いします。