投稿日:2025年4月1日
ライブ配信で稼ぐ「ライバー」という働き方が一般的になってきた今、節税の知識もライバーにとって重要なスキルの一つです。特に2025年は、税制の変更やテクノロジーの進化もあり、これまで以上に戦略的な節税が求められています。
今回は、2025年時点で活用できる最新の節税方法を、ライバーの目線でわかりやすく解説します。
目次
事業所得として申告しよう
ライバーとして得た収入は、原則「雑所得」ではなく「事業所得」として申告する方が節税に有利です。
- 事業所得にすると、経費の幅が広くなる
- 青色申告ができる(後述)
- 赤字が出た場合、他の所得と損益通算できる
👉 ポイント:
継続性・独立性・反復性がある活動であれば、税務署に「これは事業です」と説明できる材料(活動履歴、収支、契約書など)を準備しておくと安心です。
青色申告で最大65万円の控除
事業所得として申告するなら、青色申告はマスト。2025年も最大65万円の控除が受けられます。
さらに、以下のようなメリットも:
- 赤字を3年間繰り越せる
- 家族に給料(専従者給与)を支払って経費にできる
👉 準備すること:
会計ソフトを使って複式簿記の帳簿を作成
「開業届」「青色申告承認申請書」を税務署に提出(開業から2ヶ月以内に提出が必要)
必要経費をしっかり計上する
ライバーには、他の職業にはない「経費にできる可能性のある支出」が多く存在します。
例:
- 配信機材(マイク、照明、カメラ、PC など)
- 美容代(撮影や出演のためと説明できれば)
- 衣装代、ネイル、ヘアメイク
- 撮影スタジオ利用料
- サムネイル作成や動画編集の外注費
- SNS広告費
- インターネット代、携帯代(按分)
👉 ポイント:
領収書・レシートは必ず保管。キャッシュレス決済履歴や銀行明細も有効。
小規模企業共済・iDeCoを活用
安定した収入があるライバーなら、将来のための積立も兼ねて節税できる制度の利用がおすすめ。
- 小規模企業共済:掛金は全額所得控除、将来の退職金として受け取り可
- iDeCo(個人型確定拠出年金):こちらも掛金全額所得控除
👉 月1万円~でも長期的に見れば大きな節税+資産形成になります。
インボイス制度への対応(2023年~)
2023年にスタートしたインボイス制度ですが、2025年の今も引き続き注意が必要。
- 免税事業者(年間売上1,000万円未満)でも、配信プラットフォームから「インボイス登録して」と言われるケースあり
- 登録すれば消費税を納める義務が発生=実質的に「課税事業者」になる
👉 判断基準:
今後、企業案件や外注収入が増える予定があるか?
登録しなくても収益に影響が出ないか?
家賃の一部を経費にできる?(按分)
自宅で配信しているライバーは、自宅家賃の一部を経費にできます。
例えば、1Kの部屋で6割を配信に使っているなら、家賃の60%が経費として計上可能です。
同様に:
- 電気代、水道代、ネット回線も按分OK
- 配信専用の部屋を持っているなら100%経費も可能
👉 注意点:
按分率は合理的に。税務署に説明できるよう根拠を準備しておくと◎
経理はクラウド会計で自動化しよう
忙しいライバーこそ、クラウド会計ソフトの導入がおすすめ。
おすすめのクラウド会計(2025年版):
クレカや銀行口座と連携すれば、自動で帳簿ができるので本当にラクです。青色申告対応もバッチリ。
まとめ
ライバーは「稼ぐ力」+「守る力」が必要な時代へ
2025年はライバーが「個人事業主」として、しっかり稼いで、しっかり守る(節税)時代に突入しています。
「収入を増やすこと」だけでなく、「税金をコントロールすること」も収益アップにつながる大切なテクニックです。