投稿日:2025年6月5日
贈与税ってどんな税金?
贈与税は、他の人からお金や財産をタダでもらったときにかかる税金です。
たとえば:
親からお金をもらった
恋人から高価な時計をもらった
友人から土地をもらった
こうした「もらいもの」が一定額を超えると、贈与税の対象になります。
なぜ贈与税があるの?
- 相続税逃れを防ぐ
- 富の集中を抑える
- 税制全体の公平性を保つ
こうした社会的なバランスのために設けられています。
いくらから贈与税がかかるの?
贈与税には「基礎控除」があり、年間110万円までは税金がかかりません。
1年間にもらった金額 | 贈与税がかかる? |
---|---|
50万円 | かからない |
110万円 | かからない |
150万円 | かかる(150万円−110万円=40万円が贈与税の対象) |
つまり、1年間でもらった合計が110万円を超えると、超えた分に贈与税がかかります。
贈与税の計算のしくみ
贈与税は、「もらった人(受贈者)」が計算して、支払います。
計算はこうなります:
(1年間の贈与額 - 110万円)× 税率 - 控除額 = 贈与税額
税率はもらった金額が大きいほど高くなります(10%〜55%)
申告と納税のタイミング
贈与税の申告と納税は、次のようになっています。
- 対象となる贈与があった年の翌年
- 2月1日~3月15日の間に税務署へ申告
- 申告と同時に納税も行う(分割払い不可)
贈与税の注意ポイント
お金だけでなくモノ(不動産・車・宝石など)も贈与税の対象
もらった人が申告・納税する
配偶者や子どもへの贈与は、特例を使えば節税も可能
(例:配偶者控除、教育資金の一括贈与など)
贈与を毎年110万円以内におさえる「暦年贈与」もよく使われます
まとめ
贈与税は、「他の人からタダでもらった財産」にかかる税金で、
1年間で110万円を超えると申告と納税が必要になります。
うまく制度を活用すれば、相続対策や節税にもつながりますが、
計画的に行わないと税金の負担が大きくなることもあります。